1970年代後半からのグローバルな新自由主義的再編によって、世界中で格差と貧困が広がっています。イスラエルの極右化でさえ、背景には格差と貧困を背景にした極右の拡大があった。元来イスラエルは長く労働党が政権にあったものの、現在は極右2政党が米国の軍事援助によって国を運営する状態になっている。
この傾向は、元来福祉国家とは言えない米国(なので左派が「リベラル」と呼ばれる)や福祉国家型の欧州でも拡大、両地域でもトランプ、ルペン、メローニ(伊)、AFD(ドイツ)、自由党(オーストリア)など極右が急拡大。
しかし、日本の場合、この傾向が極端である。80年代まで日本は欧州より格差が小さい社会だったが、現在欧州は勿論英国を抜き去り、相対的貧困率では米国をも上回った。
また一人あたりGDPでも、米、欧州、韓国、バハマ、キプロスより下。極め付きは税と社会保障の前後で格差が広がる唯一の国であること。
何度か投稿したが、これは政府の介入によって下層から上層への富の移動、つまり収奪が行われていることを意味する。
これで、トランプは軍事費5倍増、交渉で3・5倍まで、と「妙に」具体的なことを言い出している。
まさに「一億円の壁」を超えた資産課税と大企業増税なしには日本社会は立ち行かなくなっている。