@Panda もうひとつ私がかねがね感じてきたのは、日本人が高度経済成長期の海外経験でそれほど視野を広げられなかったのは、旅行ならパッケージ旅行が中心で最初から最後まで日本語だけで事足りたし、ビジネスの世界でも私たちが現地のことばや英語を学んで現地の人びととコミュニケーションをとるのではなく、現地の人が日本語を習得して海外出張や海外赴任もすべて日本語だけで完結するようなことをやってきたからなんだろうなということです。どこまでも接待されもてなされる側で、こちら側から何か努力するとか苦労するという経験をする人が相対的に少なかったのだろうなと。バックパッカーや貧乏学生、貧乏旅行をしてきた人なんかはまた別として。
14年前に社会人英会話サークルの仲間たちと台湾へ行ったとき、地球の歩き方を見て訪れたレストランに壮年の日本人男性の客がいて、店員が日本語を話せないのに我が物顔で頑なに日本語しか話さず、召使でも呼びつけるかのように店員を呼びつけては日本語で叱りつけているのを見て、本当に居心地が悪くなったことがありました。