Free Wi-Fi(公衆無線LAN)がほとんどなく、空港や街中で気軽にプリペイドSIMが手に入らず、各種鉄道の券売機でクレジットカードが使えず日本語以外の表示もなく、鉄道やバスで日本語以外のアナウンスが英語でさえなかった15年以上前から私は日本のすばらしいおもてなしについて声を上げてきたのだけど、いまだにひどいありさまよね。
海外での経験が豊富な人もX(旧Twitter)においては「出羽守(でわのかみ)」などと揶揄されて、海外の先進的な事例も日本の不便なところや世界に比べて遅れているところについての指摘もまったく顧みられず、どんどん世界から取り残されていく。内向きな人にとっては「世界では」「オーストラリアでは」「中国では」「韓国では」というのが気に食わないようだけど、まさにそうした内向きな態度こそが日本を30年間停滞させてきた諸悪の根源だよなと。
このあいだ、海外に行く日本人の割合が劇的に減ったので、ことばの通じない国で過ごしたり旅をしたりするというのがどんな風にどれだけつらいかわからない人ばかりになってきたのよなあ。