主人公が「海の向こうでは戦争が」と言ったとき、作中の時代では日本の侵略戦争によって数え切れぬ人が殺されていた。さらに言えば、そのせいで私の祖父は異国で戦災孤児になったし、そのせいで私は日本で生まれ育っている。
これが特番のドラマパートにおけるメタ演出だとしても、いったいなにが「海の向こう」の話なんだろうか。戦争や植民地そして虐殺について、日本という国あるいは"日本人"が「遠い国の話」のように語れるときなんて存在していないと私は思う。
私が斜に構えた見方しかできてないのかもしれないけど、植民地で虐殺を起こしていた時代の宗主国民のキャラクターたち(そのキャラ自体は素朴な良い人だとしても宗主国民である)を使って、今まさに虐殺が行われている植民地に「連帯」するメタ的な演出は、私にはグロテスクすぎて無理でした。
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Ubu (ubuhanabusa@fedibird.com)'s status on Friday, 03-Jan-2025 20:31:00 JST Ubu