もうひとつ、西田さんが東京の居酒屋トークで、「しばらく福島の娘さんは嫁にはもらえねぇな」という話を聞いて、ひどく腹が立った、というエピソードも流れていましたが、これを聞いて、やっぱり東京在住の福島ゆかりの人の、福島復興への過剰なまでの思い入れはこれなんだな、と改めて思いました。
福島在住だった人は、被災直後は自分たちのことで手一杯で、外の人がどう言っているかというのは、県外に避難でもしなければ、聞くことはありませんでした。
ですから、私自身も、twitterを除けば、差別的な言動に直面した経験はありません。
一方、県外に住んでいる福島にゆかりのある人は、そういう場面に頻繁に遭遇して、大きなトラウマになっていたのだと思います。
それはそれで対応が必要なことだったのではと思いますが、問題は、そうした方達の眼差しが復興全体の方向性に大きな影響を与えてしまった、ということです。
東京にいる方の方が社会的影響力が遥かに強い、ということです。
そのため、課題は、地元での生活回復ではなく、周囲からどう見られるか、風評なのだ、という方向性に流れてしまったのは、これも原因だと改めて実感しました。