「何億という人間が生きているが、 顔はそれよりもたくさんにある。 だれもがいくつもの顔を持っているからである」(『マルテの手記』1910)とリルケが書いた頃、世界の人口は16億人ほどだったらしい。それが今や80億人なんだな。むろん、顔はそれよりもたくさんある。