春先、父はよく組合にロックアウトされていた。しかし、なぜか幸せそうだった。時に差し入れにでかけたが、父いわくに「こういうのも悪くないんだよ。従業員との心の交流なんてこんなところでやるもんだ。お前もそのうち分かる」と。