普通の世界ではないところばかりで生きていた。本郷のT大学文学部近くにあったカレーが美味しい学食で隣り合った学生は、私が座っていた場所のところの隣にやってきて「ここからは私の場所ですから」と言って、ものさしで境界線を描いていた。こんなのが普通だという世界は世の中にいくらでもある。こんなのは序の口だったな。