幼稚園で英語はやったが、英語で落書きしただけ。小学校で方程式まで済ませ、後の人生で役に立った。しかし、中学から高校3年の2学期までは法律家になるつもりだったので、十分に数学に取り組まず、あげくやっつけ仕事のように追い込まれる。なにをやっても無駄が多い。大学生になって理系に来たが、日本文学に興味を持ってしまう。そこそこ論文を書いてK大学の文学部教授までたぐって行く。評価は思いの外高かったが、結局は「食える仕事」に留まる。またしても無駄。こうやって無駄なことばかりをやる人生。還暦をはるか過ぎて、ようやく無駄も悪くなかったと思えるが、気がつけばもう社会の一線から引退。