「ロシア、シリア、中国、北朝鮮、赤道ギニア、アゼルバイジャン、ベラルーシ……。世界では、独裁的な体制の国家の数が増える一方だ。スウェーデンのV-Dem研究所の調査によれば、2003年の時点では独裁国家で暮らす人の数は、全世界の人口の半分だったが、2023年には、それが71%に上昇しているという。言論の自由が奪われ、選挙で不正がなされ、市民団体が脅迫され、人権が侵害され、弾圧が起き、ナショナリズムが台頭しているのだ。
英「エコノミスト」誌の調査部門「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット」の民主主義指標では、「完全な民主主義国家」とされる国は、フランスを含めて24ヵ国しかない。」