憎悪の対象の歴史的変遷を見ていくことで、憎悪を扇動/先導する意識産業の装置もまた見えてくる。本書はあくまでも紙媒体を軸にしているものなので、WEB上の動画プラットフォームやSNSによる仕掛けは、また別の研究が必要だと思いますが、「物語」の原型はだいたいここに出ている。