介護保険料増を提示 厚労省
厚生労働省は31日、所得の高い65歳以上の介護保険料を引き上げる案を社会保障審議会(厚労相の諮問機関)の部会に示した。所得が年320万円以上のうち、一定水準以上の人が対象になる見通し。一方、低所得者の保険料は下げる。
高齢化に伴う介護費用の増加で全体的に負担が増える中、支払い能力に応じた仕組みを強め、低所得者の負担を和らげる狙い。具体的な所得水準や増減の幅を年内に詰め、2024年度の実施を目指す。
介護保険は24年度が3年に1度の制度改正の時期に当たる。保険料の見直しだけでなく、サービス利用時の自己負担引き上げなども検討課題に挙がっている。