あまりバカという言葉は使いたくないのだけれど、「103万円の壁がー!」と言いながら、実際に手取り収入を減少させる130万円の壁(社会保険料徴収ライン)の解決にはならない政策を大宣伝する政治家や、それを真に受けて異論を攻撃する支持者を見ていると、どうしても養老孟司氏の著書のタイトルが頭に浮かんでくる。
また住民税も、自治体によって違うけど、東京23区内に住んでいて誰も扶養しておらず年金を払っていない人の場合は「課税所得」が年に45万円以上あれば一律で課税所得の10%が住民税になるので、中間層や「課税所得45万円は超えているけど低収入の部類に入る人」にとってはかなり大きな負担でしょう。
一方で所得税の場合は、収入が少しでも基準を上回ると手取りがガタッと減るということが起こりにくいのは、所得税が「超過累進課税」という制度を採用しているからで、例えば収入が「年収の壁」を1万円だけ超えた場合、所得税の課税対象になるのはその1万円分だけとなる。
これらのことを財務官僚だった玉木氏が知らないはずがないので、知っててあえて煽っているのだと思う。
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/czaisei_seido/150790_06.html