気の抜けた気泡のように人生が過ぎていく。気を抜いて過ごせる月日というのは、なんというか、病の身にあっても、これほどまで嬉しいとはなかなか考えていなかった気がする。思えば社会不安が長かったのかもしれないし、それは私たちの生活を覆っていて、なかなかどうしようもなかった