長文で読み応えのある記事。
記事を読むと労働組合、労働争議、ストライキがいかに大事なのかがわかるけど、日本では労働組合が自民党による政治的な圧力でほぼ壊滅状態だし、そうした流れの中で労働者が自らの当然の権利を主張することが〈左翼〉として社会的に否定的なスティグマを植え付けられ、さらに「そうしたスティグマを植え付けられている」という反省的な視点に対しても否定的なスティグマを植え付けられるという回帰的な状態にある。生き残った労働組合は、「連合」のように自分たちを潰してきた自民党にすり寄る幹部が牛耳っており、労働者の権利を訴え擁護する政治的な立場を何か触れてはいけないものであるかのようなものとして〈左翼〉だの〈共産党〉だのと否定的にラベリングする。
この政治的な圧力は、労働者を正規雇用と非正規雇用に分断して労働者同士で争わせるという仕方で今なお続いており、正規雇用の労働者が同じ労働者であるにもかかわらず非正規雇用の労働者を抑圧することで自らの立場も危うくし、労働者としての当然の権利を自ら放棄して、経営者、資産家に服従するという始末。