年配の人が、授業、課題、就活、バイトに忙しい今の大学生や大学の置かれている状況を知らずに遊んでばかりいた自分たちと同時代の牧歌的な大学と大学生のイメージをいまだに抱き続け、その立場から大学や大学生のあるべき姿を論じてしばしば炎上するように、おそらく私と同じぐらいの世代の人であっても今の大学生が決定的に日本語を理解できないことについては知らないのよね。
偏差値が50くらいの中堅の大学でも、そんなに難しくない日本語で漢字が読めないのは当たり前、それ以前に文節の区切りがわからなくてそもそも声に出して日本語を読むことができない学生が少なくない。これよりも入学難易度がやさしい大学になってくると8割、9割がこの状態。誇張なしに言って小学校の国語の時間の音読からやり直さないといけないレベルの学生が、大学生全体の半数とまではいかなくても3割はいるんじゃないかなという認識を私は持っている。