やれやれ系ってよく言われる村上春樹作品の主人公やけど、「羊をめぐる冒険」の「僕」が一見やれやれ系なのは投げやりになってる&他人との間に壁を作って心を守ってる自己防衛やし、そんな「僕」が友人の「鼠」のために途方もない冒険に出る話やし、最後には自分自身の人生を引き受けて投げやりをやめる話でもある
ジャズ聴いたりおしゃれサンドイッチ作ったりするのも別に主人公にオシャレ感出すための無意味な描写じゃなくて「弱い僕たちがシステムの歯車にならず自分を守るために個人の生活を大事にしよう」という意味を込めた描写やと思う、これが池波正太郎みたいな和食描写やったら反感買ってないはず