管理組合での合意形成が簡単ではないのは、集合住宅であればタワマンだろうと何だろうと基本的に同じ。その上で、三つの条件によって左右される。
第一に、「ないそではふれない」わけなので、「住民の所得階層が下がると、合意形成が難しくなる」。身も蓋もない話だが、基本的に、メンバーに金に余裕のない人が増えるほど金の話がまとまらなくなるのは遺産相続から飲み会の割り勘まで大体そういうもんで、マンションに限らない。
第二に、「オーナー居住者が少なく、賃貸居住者が多くなるほど、合意形成が難しくなる」。資産目的で居住してないオーナーは、とにかく生活の利便性に興味がない。あちこち資産持ってるから総会にもいちいち出てこないが、出てこないくせに管理費などの負担増の提案には何でも反対票を事前に投じるだけの人になりがち。
第三に、基本的にマンションの維持管理は自治組織=管理組合の責任だ、ってのがわかってない人が多いと合意形成が難しくなる。管理会社はサポートでしかないのに、お客さん気分で無茶苦茶言ってる人とかいますし。
全体的に、管理組合がちゃんと機能してるか調べると、大体わかると思う。