すげー国
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──西村あさひ法律事務所と原発訴訟との関係は。
原告数で最大規模の「生業(なりわい)訴訟」の上告時、東電の側に立って「東京電力福島第一原子力発電所事故損害賠償請求訴訟に関する意見書」を執筆したのが元最高裁判事の千葉勝美弁護士でした。千葉氏は16年に最高裁判事を退任した後、西村あさひ法律事務所のオブカウンセル(顧問)に就任しています。
現役の草野最高裁判事が以前に所属していた法律事務所で顧問を務める千葉氏が、被告の東電の側に立って意見書を出していたのです。さらに千葉氏は83〜84年、最高裁事務総局行政局に勤務していた際、今回、最高裁判決を言い渡した菅野氏を指導する立場にもありました。いわば、先輩後輩の関係でした。