石川県第3区(いしかわけんだい3く)は、日本の衆議院議員総選挙における選挙区。1994年(平成6年)の公職選挙法改正で設置。
区域
2013年(平成25年)公職選挙法改正以降の区域は以下のとおりである。中選挙区時代の石川県第2区と同一の区域である。
七尾市
輪島市
珠洲市
羽咋市
かほく市
河北郡
羽咋郡
鹿島郡
鳳珠郡
1994年(平成6年)公職選挙法改正から2013年の小選挙区改定までの区域は以下のとおりである。
七尾市
輪島市
珠洲市
羽咋市
河北郡
羽咋郡
鹿島郡
鳳至郡
珠洲郡
歴史
中選挙区時代は、奥能登地域の穴水町を地盤とする坂本三十次、中能登地域の七尾市を地盤とする瓦力、口能登地域の羽咋市を地盤とする稲村佐近四郎と自由民主党が3議席独占していた。撚糸工連事件により稲村が政界を引退、時を同じく定数が1減の2議席になったが坂本と瓦が議席を維持した。
1994年(平成6年)、公職選挙法改正に伴う小選挙区の設置により、当初は坂本が選挙区、瓦が比例区の方針であったが瓦が反発、無所属での出馬も検討したため、坂本が譲歩し瓦が小選挙区の候補者となった。
候補者調整の結果、保守地盤に支えられて瓦が3期連続当選を重ねてきたが、輪島市を除くと自民党の得票が伸び悩んでいる状況にあった。このため、2005年(平成17年)の第44回総選挙において、元首相で自民党石川県支部連合会会長の森喜朗(石川2区選出)主導で輪島市出身の県議会議員である北村茂男を擁立した。瓦や中能登地域の自民党支持者の反発を招いたが、コスタリカ方式の導入や比例での優遇などを条件に瓦は承諾。北村は3区で初当選し、次期総選挙ではコスタリカ方式を採用せず小選挙区の候補者に内定した。
しかし、2009年(平成21年)の第45回衆議院議員総選挙では中能登町出身の証券会社社員である近藤和也を民主党が擁立。また、瓦が引退と同時に北村を後継指名しないことを表明し、近藤は瓦の後援会や郵政政策研究会の支援を受け、七尾・羽咋・かほくなどで支持を広げて北村を僅差で下し初当選した…