ご祝儀の返礼品をカタログギフトから選んでいて「自分が結婚していたら何年目だろう」と思って指を折った。だいたい9年くらいになる。たった1年で離婚したんだっけ。結婚したのは父が透析を始めた年だった。ああ、そうだそうだ。この時父から「透析を始めた時、医者から血管の寿命の話をされた」とも言われたんだった。この時はとにかく父を安心させたくて、そのために自分ができることが家族を持つことだと思っていた。とも思い出した。そんなもので父親の病気が治るわけでもなんでもないので、ちゃんちゃらおかしいのだけれど、その時は真剣にそう思っていたし、一刻も早く結婚しないといけないくらいに考えていた。そのくらい追い詰められていたし、周囲もそれを加速させた。
そんなのでうまくいくはずなんてない。結婚の話が進めば進むほど、相手に対しても結婚に対しての疑問も深くなっていったし、どんどん落ち込んでいった。婚約指輪もウエディングドレスも興味のない私に対して、周りは結婚式の話をしたり、新居の家具の話をしたり、必死で盛り上げようとした。でもそんな周囲の盛り上がりに反して、ストレスでとにかく食べられなくなり、食べるのをやめ、痩せた。
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カンミ (pantabekanmi@mstdn.jp)'s status on Sunday, 13-Nov-2022 06:45:30 JST カンミ