ちなみにクローニンのThe Citadelという作品は1937年だけど作者は1981年まで生きていたので、著作権失効してない。同一性保持は絶対条件。
翻訳者の解釈で、例えば登場人物の台詞を「ざあます」調にするとかいったことは問題ないし、地名、例えばSpringfieldを「春野町」とするといったことは創意工夫と言えるのかもしれないが、「原文にはない面白いストーリーやエピソードを随所に入れ」るのはアウト。翻訳ではなく「日本語版」と言い張ることはできるかもしれない(通るかどうかはわからない)。
あと、インタビュアーの一番のトンデモは、"長い英文訳、想像しただけで頭がこんがらがりそうです"。
これに対する翻訳者の答えもすごい。"確かにひたすらどこで切れるか分からない、どこが主語でどこが述語か見失うぐらいの長い文章に出合うと大変です"。
うるせー、大学時代の経済史の教科書ぶん投げんぞ(英語で、ピリオドなしで1ページ近い文とかあった。挿入と関係詞節と分詞構文が乱れ飛ぶ複文の構造。内容どころじゃない。学生が「何でこれ、文分けて書いてないんですか」→教授「著者が酔っ払ってたんでは」)。