福島もそうですが、水俣も長い歴史のある社会問題で、ずっとおっている記者がいないわけがないのに、環境省マイク切り問題があった時に、ここにあるような経緯を踏まえた解説がさっぱりどこからも出てこなかったのをずっと怪訝に思っていたのですが、経緯を追えるような記者さんは、NHKの場合は、このかたのように退職されたり、あるいはパージされたりで、他の報道各社も似たようなものなのかもしれません。
特に、あの時のNHKの報じ方の初動の遅さは特筆すべきものだったので、報道局上層部からは、いまでも恒常的にプレッシャーがかかっているのでしょう。
あの時の報じ方のピントのはずれぶりを見て、福島もこうなるんだな、とぞっとして、なにがなんでも発言力を確保しておかなくてはならないな、と考えを新たにしました。
地元観点からの発言もこれまでの経緯も、こんなにも中央目線でなかったことにされるんだ、ということをまざまざと見せつけられた一件でした。