本文には「カルト化」「カルト集団」「カルト」と〈カルト〉ワードが7回も頻出している。カルトカルトと連呼すると、それぞれの政治集団のロジックやイデオロギーを内在的に批判していったり、具体的な政治過程をあとづけていったりするよりも、〈無謬性を信じる閉鎖的な集団〉だと描きだしておしまいにできるので楽ちんだ。まことに凡庸かつ安易な道ではないか。