昔、仕事で大手 SIer の SE と付き合ったことがあるけれど、彼らは SE という言葉本来の意味(Software Engineer)での技術者ではなく、単なる事務屋さん(書類作成者)だった。ソフトウェアについても、対象となる業務についても、薄っぺらい知識しか持っていなくて、それでもプロジェクトを管理すると言うので何をするのかと見ていると、上位の営業レベルで決定された仕様や納期を大枠として、それらしく見える機能一覧表や線表(予定表)を作って下請けに提示して、さあ、これでやって貰おうという訳だった。Excel がそこそこ使えて、大企業の看板を背景に偉そうに指図して恥じない根性があれば何とかなるという、非常につまらない仕事であると思った。
ソフトウェアについても対象となる業務の知識についても下請け会社のエンジニアの方が圧倒的に優秀だった。そういう人たちが実質的に取り仕切ることによってプロジェクトが回っていた。
20年以上も前の話だが、今も基本的に同じだろう。いや、マイナンバーのあれとかを見ていると、もっと悪くなっているような感じだ。