(金正則さんの代理人弁護士である)神原氏は、裁判所からも和解を勧められたと明かした。その背景には日本に差別禁止法がない現状があるという。「私人間の差別はすぐに違反とはならず、名誉や名誉感情の毀(き)損(そん)という従来の枠組みでの判断になる。個人のけんかに思われ、『謝っているなら和解どうでしょう』となる」とみる。
今後の訴訟について、神原氏は「人には差別されない権利がある。『人種差別そのものが違法だ』と認定してもらえるよう裁判所を説得したい」。金さんは「被告が『世の中、社会のため』と反論するなら、どちらが本当に『社会のため』なのか、真正面からぶつかるしかない。被害をしっかり訴える」と誓った。
「在日の金くん」訴訟の原告が和解を拒むしかない事情 朝鮮人と犯罪をリンク…やまぬ「ヘイト投稿」の中身:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/343709