今回計算してみて分かったんだけど、ひやっしー以外のDACが大型なのは、この効率の悪さを施設の大きさでカバーするためなんだね。
仮に施設の開口面積を百倍の170平方メートルあると仮定すると、年間に吸収できる二酸化炭素は最大730キログラムに跳ね上がる。
そうなるとガソリンで300リットル、天然ガスなら14,000kWh(一家庭が年に使う電力)相当の二酸化炭素をオフセットしたことになるから、ランニングの収支はマイナスに維持できる可能性がある。開口面積100倍にしたけど、これは13メートル四方なので、1000倍にすることだって造作もない。施設の製造収支までマイナスに持っていける可能性は高まる。この場合、規模は正義だ。
問題はこのカーボンオフセットに誰が金を出すかというところで、そこをコロンブスの卵的にクリアしたがひやっしーなんだな。
機器を小さくして単体でのカーボンオフセット収支を無視し、収益単位を増やして事業を拡大する戦略だね。
何十億台かの機器が半世紀ぐらい稼働すれば、事業全体での二酸化炭素排出量収支はマイナスに転じるかもしれないかもしれない。