茜に手を強く握られて、それを振りほどく力は私にはなかった。
あっけなく茜に支配され、操られるように追い詰められていく。力を入れて押し迫ったり、あえて引っ張ってバランスを崩したり。私の逃げようという素振りさえも彼女のペースに乱される。
そうして私はついに逃げ場のない所に追いやられてしまった。恐怖に震えながら懇願するように彼女の瞳を覗き込むが、そこには捕食を待つ従順な獲物の姿しか映っていなかった。
「いただきます。」
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山田 (yamada_20020924@voskey.icalo.net)'s status on Sunday, 14-Jul-2024 15:33:35 JST 山田