金融緩和を止めると、(1)(2)の需要押し上げはなくなるので、今度は国内資産を売り抜けようとする動きにつながるよね。急激な円安は、要するにそういうことだと思う。国内不動産価格とかは「円建てなら」下がってないけど、外貨建てで見たら、既にかなり下がってるよね。国内資産から海外資産への逃避は、小規模ながら既に起き始めている。これが本格化すると、いよいよキャピタル・フライトということになり、ますます円安が進む。
後に残るのは、内需が細るに任せて放置した脆弱な経済と、かつての経済大国としての資産を使い果たした残り滓みたいな日本円、ということになる。