今BTしたものと関係あるようなないような。
自分にとって、デモやスタンディングに参加することと公職選挙で投票することの間に本質的な違いはない。あえて言えば前者の方が楽しいっちゃ楽しいけど、両者の活動を通してむしろ思い知らされるのは、「個」であることの限界、心細さ、無力感、寂しさといったものだ。つまり大人になるのである。子供の全能感がピシャリと否定される教育的な現場が選挙でありデモなのだ。
個人のささやかな意思などは、社会という巨大なパチンコ台にジャラジャラ呑まれてゆきそのまま戻ってこない玉みたいなものなので、そのありようはデモも投票も変わらない。それをやったところで何かが直ちに変わるわけではなく、手応えを感じるのも稀だ。もちろんデモには仲間内の一体感とかはあるけど、逆に言うとそれなしじゃ辛すぎるのだこの手の活動は。
単純に言って、民主主義とは、「スカッと活躍するヒーローではあり得ない匿名の存在である自分が社会に対して何ができるか、やったところで何の利益があるのか」というほとんど宗教的な問いに他ならない。答えは「ほぼ何もできないしいい事なんて何もないけど、それでもやるしかない」である。