#ニュース
" たとえば、貧困に関してさまざまなデータが報道されたとします。でも、貧困層の収入分布の変化やインフレ率、生活保護に関するものなど、数字だけで実情をイメージできる人は少ないと思います。データが示す貧困の状況に加えて、生活者の声や状況の描写があって初めて、貧困と言う概念が私たちの生活と地続きのリアリティーとして浮かび上がってくるのではないでしょうか。
もちろん、データやファクトは確かに重要です。
でも、それだけでは社会は動かないし、記事も読まれない。英語で記事を「ストーリー」と呼ぶことがありますが、記事も人々をひきつけるストーリーがなくては。記事は読まれてこそ意味があります。研究者などアカデミズムにいる人がデータ中心を訴えたいのはわかるし、私もそう思うことはあるけれど、研究者や専門家ではない人も社会の問題を共有するためにあるのがジャーナリズムです。
"
データか「エモい」かでない補完こそ 林香里さんと考える新聞の役割:朝日新聞デジタル
https://digital.asahi.com/articles/ASS6W1TM5S6WULLI005M.html?ptoken=01J1P3EFATB1JXDDA99Z9JW9ZW