大椿さんの花岡事件に関する投稿が目に入って、そういえば時系列を知らなかったなあと、劉連仁さんの事件を調べてみたら、劉連仁さんが強制連行労働先の北海道雨滝郡沼田村の明治鉱業の炭鉱を脱走したのが1945年の7月だった。劉連仁さんはそこから13年間、終戦した事を知る事も無く北海道内を逃げ回る。
2019年の論座(いまは論座アーカイブ)の記事があった。
『「北海道に〝雪男〟現れる」
田中宏さん(82)がこんな報道に驚いたのは、1958年2月のことだった。まだ東京外語大学の学生だった。
「雪男」の正体は、日本に強制連行された中国人、劉連仁さん(当時44)と判明した。山東省で農業を営んでいたが、戦時中の1944年、貨物船と船で北海道に連行された。石炭の掘削作業を強いられ、暴行や空腹に絶えかねて終戦間際の1945年7月末に脱走。戦争が終わったことも知らずに山を転々として隠れながら13年間生き延びた。
穴に潜んでいるところを農民に発見されたが、日本語が通じず、当初、日本の当局は強制労働を認めなかったばかりか、入管当局が「密入国」で取り調べようとした。』
『日本の外務省管理局は1946年、「華人労務者就労事情調査報告書」を作成していたが、長く所在不明とされていた。1993年に「発見」され、翌94年の国会で、政府の作成であることを認めた。
その外務省報告書には、4万人近い中国人が連行されたこと、35企業、135事業場に投入され、全体の17.5%に及ぶ6830人が死亡したことなどが記録されていた。死亡率はシベリアに抑留された日本人をはるかに上回っていた。』
戦中に強制連行され、戦後に「雪男」にされた劉氏/田中宏さんと考える(4)中国人強制連行「和解」の苦しみ(市川速水 朝日新聞編集委員2019年12月25日) https://webronza.asahi.com/politics/articles/2019122000007.html?returl=https://webronza.asahi.com/politics/articles/2019122000007.html&code=101WRA
動画配信サイトで「ラーゲリより愛を込めて」とか言う映画載せてるけど、北海道雨滝郡沼田村の明治鉱業の炭鉱から愛を込めろよな。
って思う。