で、私が思うに、トレンドの「ハイデガー」で検索してみると、「ポリコレに縛られたドイツや欧米諸国はダメだ、ポリコレ潰せ」的なことを書いている人が多いのが、問題のように思います。そもそも日本では、潰されるほどもポリコレが浸透していない方が問題で、それ以前の状況じゃないでしょうか。
「ポリコレに縛られない日本素晴らしい」というのは、「表現の自由戦士」と揶揄されるような徒輩もしばしば口にすることです。ですが実際のところ、そのポリコレに縛られないとされる日本のコンテンツが、欧米のそれよりも広い支持を受けている、というわけでもありません。
確かに日本のそのような状況を美点とするような海外の連中もいるようです。しかしそれは、極右が日本の入管を褒め称えるようなもので、日本の問題を自分の反動的願望に沿わせているだけです。ポリコレが未発達で、反動だけは一人前の日本へ憧れる連中は、歓迎すべき味方とは思われません。