「転生内政モノや転生経済モノ」だったら、ラノベなんかよりお雇い外国人とか工部省とかの研究書でも読めばいいのに。19世紀の西洋人が「異世界」同様の東洋の国にやってきて、自分の専門知識を植え付けようと奮闘するわけです。何よりそれは、今の私たちの基礎になっている。
明治日本史が「転生内政モノや転生経済モノ」より面白いのは、それを受容するご先祖の苦闘があるからです(実はそれがラノベより受けない理由だったりして)。これについては中岡哲郎『日本近代技術の形成』がお勧めです。私が今まで読んだ日本史の本でいちばん面白い。