「政治に金がかかる」という話はよく聞きますが、何事も金はかからないものはないので、政治にだけ特権的に金がかかるかのような言い方をするのがまずおかしいと感じています。
私のしている非営利NPO活動だって金はかかります。ボランティア活動だろうがなんだろうが、資本主義社会ですから原資は必要で、金はかかる。
私が疑問なのは、そもそも「政治に金がかかる」という理由で政党交付金制度は実施されるようになったのに、政治家の政治活動にあてられるのではなく、党執行部が党内で自分達の権力基盤を固めるために党内でのばらまきや工作に使っており、政治活動へは用いられていないのではないかと思われること。
ふたつめに、政治に金が必要だということと、脱法行為を行うことや入金元や使途を明らかにできないことは、ほぼまったく関係がないということ。
上記2点までまとめて「政治には金がかかる」でまるめこもうとしていることが大きな疑問です。
政党交付金がきちんと政治活動に使われるようにその使途を含めて使い方を明らかにすること、政治活動に関連するお金の出入りを明確にすることを行なって初めて、「政治に金が必要だ」に対して同意を得られるのではないかと思います。