久々に業務に関連して海外案件があるのだが、よし行こうという決心がなかなかつかない。訪問先の国への格段の関心が今もしかしたらあまりないのかもしれないし、あるいは言いたくはないが単に、自分も少し歳を重ねすぎたのかもしれない。
20代の時だったらどんなことをしても引き受けて、考える前に足が前へ出ただろう。この頃、止まって考えることが増えたことは否めない。
もっとも、お前はそのくらいでちょうどいいという声もそこいらじゅうから聞こえてきそうではある。
少しは考えて動くくらいでちょうどいいと。
けれど誰でも人は自分の速度で生きているのではないかな。自分にとって遅ければスピードダウンだし、逆ならついていけなくなる。そしてその感覚が自分の中で時とともに変わりつつあることは、自分だけは気がついている。