去年報告書が出た復興庁の「東日本大震災 復興政策10年間の振り返り」、わりとちゃんとした議論していたんですね。
ちゃんとみていませんでしたが、こんなにちゃんとした内容になっているとは思っていませんでした。
助成金の複数年度の確保が必要というのは、画期的。
いま、福島県の復興関係の補助金は現在も続いているのですが、9/10補助率で、しかも、役務換算して、働いた分を1/10に入れられるため、実質10/10にすることが可能であるという好条件にもかかわらず、数年前から予算額まで埋まらず、二次募集、三次募集を行うようになっています。
使っていた人と話をすると、あんな使いにくい補助金なら、自腹でやった方がマシ、とほとんどの人が口を揃えます。
制約もひどいし、期限も6月以降でほぼ2月〆なので、イベント以外な継続的な事業は実質不可能です。だから、被災地で10年もの間、ひたすらイベントばかりのお祭り状態が続くことになってしまったのです。
「NPO等による中長期的なソフト支援のために、あらかじめ複数年度にわたる助成等が可能な復興基金の運用が必要。」
https://www.reconstruction.go.jp/topics/m23/08/20230829_furikaeri.pdf