"眠っていたら、誰かがウチの扉をドンドン叩いて「水田さん、水田さん」と呼んでいるが、わたしは水田ではない。出て行って説明しようとすると、外で誰かがここの人は水田さんではないといっているのが聞こえたので、安心してまた眠ってしまった。ふと目覚めると、おばちゃんが三人枕元にいる。えっ、この人たちどうやって入ってきたの?と不安になりながらも、熱が出ているためか異様に眠く、また眠りそうになると、おばちゃんたちのひとりがわたしの枕元の目覚まし時計の針を動かしてアラームを鳴らすので起きてしまう。「なんなんですか、いったい」とたずねると、「水田さんがアレやから」とだけいい、茶封筒を手渡してくるので受け取った。「お金はこんどでええから」といいながら帰っていくおばちゃんたちを呆然と見送っていると、ガスレンジに見覚えのないピーピーやかんがかかっていて、それがピーピー鳴り出した。火を止めると、友人が来て「あの人ら、ここから入ってきたんやろなあ」というのでそちらを見ると、扉の郵便受けが破壊され、大穴が開いていた。「で、その封筒は」といわれて開けてみたところ、撮った覚えのない集合写真が入っていた。「あの人らいっつもこれや」と友人が憤っている。なぜか洗濯機がまわっている。これもあのおばちゃんたちの仕業だろうか、と訊くと、友人はそうに決まっているという。でもなんで、と尋ねると、「このピーピーやかんもそうやで。洗濯終了のピーピーいう音であんたを起こそうとしたに決まってるやん」……回りくどい。回りくどすぎる。直接起こせばいいのに、侵入して枕元まで来ておいて、というやいなや洗濯が終了し、おしらせ音がピーピー鳴り響いた。"
以上、6年前に見た夢でした。