約2憶6千万円の所得を申告せず約4700万円を脱税した罪に問われている漫画家の36歳の女が初公判で起訴内容を認めたうえで「あとで払うつもりだった」と主張しました。起訴状などによりますと、福岡市南区に住む漫画家・「ねこクラゲ」こと池田恵理香被告(36)は約2億6千万円の所得を申告せず、約4700万円を脱税した罪に問われています。池田被告は、人気漫画「薬屋のひとりごと」の作画も担当しています。31日、福岡地裁で行われた初公判で池田被告は、起訴内容を認めたうえで「数年分の確定申告をあとでまとめて払うつもりだった」と述べました。検察側は、「知人らからも指摘を受け、確定申告が必要であると認識していた」と指摘しました。その後の証拠調べではこれまでにも数回、まとめて確定申告をしていたことが明らかにされました。池田被告の供述調書によると「確定申告の書類整理を億劫に感じていて漫画の原稿の締め切りやプライベートを優先していた」ということです。弁護側は「いつかは払うつもりだった」と情状酌量を求めました。次回、6月25日(火)に結審する予定です。