ともあれ、呉座さんの騒動を「人文学の危機!」とか騒ぎ立てていた連中の相当部分は、実は人文学どころか呉座さんの人生すらどうでもよく、自分たちが女叩きを楽しむための手段としてしか呉座さんを見ていなかったのです。そのことは3年前にこの記事の末尾で指摘しました。
私自身、先見の明を誇るというよりは、3年前から自明だったことがいよいよ醜悪な形で表面化してきたと感じざるを得ません。ネットの「お友達」は、たしかに敵に回すとたいへん厄介で面倒なのですが、味方としても実は頼りなく容易に切り捨ててくるのです。そのことが明らかになったのが現状です。
だから、否応なしにネットの「クラスタ」「界隈」のダメさ加減が明らかになった以上、呉座さんもそういった連中と手を切る好機になるはずです。訴訟を吉峯弁護士に依頼したこと自体、彼もオープンレター叩きの有力な一派だったネットの「法クラ」の一員なのですから、悪縁が続いている証でした。