ともあれ、この判決をきっかけに、呉座さんがそういったネット上の「界隈」「クラスタ」が悪縁であり諸悪の根源であることについてしっかり認識され、そういった関係から距離を置かれるのであれば、学界での地位と名誉の回復には何らの障害がなくなります。私はそれを願ってやみません。
敗訴はむしろ呉座さんにとって好機と思われます。私は左程丹念にツイッター上の情報を追っていたわけではありませんが、今回の判決について、確かに「不当判決だ!控訴だ!」と吹き上がっている徒輩はある程度確認できますが、意外と多くありません。オープンレターを「呉座叩きだ!これでは人文学の将来が!」と叩いて盛り上がっていたのと比べると。
呉座擁護の名のもとにオープンレター叩きに加担していた連中には、ネット炎上大好きな連中の他にも、ネットの俗情に阿ったとしか思えない研究者も少なからずおりました。しかし今回、私の知る限りでは、そういった人々が判決を非難するような振舞はあまり目につかないのです。冷たいんじゃ?