母の電話の大半が愚痴の吐き出しだったけど、意味のある話もあった。母と仲良しの近所のおばさん(80歳くらい)が、スーパーなどの店がセルフレジばかりになって買い物できなくなったという話。セルフレジは店によって使い方が違うから覚えられないし、おばさんは小柄で、セルフレジの位置が高くてよく見えないのだという。毎回店員を呼んで代わりにやってもらうのも気が引ける。だから行かなくなった。買い物に行かないから歩かなくなり、足腰が弱ってきた。そういう話。
このおばさんは息子夫婦と同居で、買い物自体は自分で行かなくても何とかなるけど、行動範囲が狭まることで健康面での悪影響もあるし、効率化から取り残されてしまった格好。「セルフレジは年寄りが使えなくて云々」という断片的な話題はネットで見ることはあったけど、思ってたよりも深刻な問題のようだった。