何らかのリスクを「完全に」封じることが不可能だからといって、それを「なるべく」防ぐ(あるいは回避する)努力をしたり、リスクを被ってしまった際の回復策を周到に用意しておくことが、無駄であるはずがない。しかし、いわゆる「現実主義者」的な思考性向を持つ人ほど、「防げない以上、全ては無駄」というニヒリズムに陥ってしまう傾向がないか。