俳句、その「効用」みたいなものを喧伝するのも何だかなあと思いますが、用から用へ移り歩きがちな私達に、その隙間に陥りがちな部分を見せてくれる。俳句は、現象やモノや言葉を「無駄に」しっかり味わせてくれます。無駄にこそ、人生の味わいがあるのです……。