原(はら) 甚(いたし)(unkonow〜2013)
腹痛学者、腹痛病理学者、哲学者、コラムニスト、小説家、日本腹痛学会第23期名誉会長、ポンペイ大学腹痛学科講師、御中医大講師。
原甚はペンネームであり、本名や顔を出さずに活動するいわゆる覆面作家。
代表作には「ポンポンはなぜペインするのか」「ブルイッシュ・グレーのおなか」「回っている!」等が挙げられる。
専門である腹痛学をはじめ生物学・病理学にも豊富な知識をもち、さらに芸術や音楽にも精通しており、その知識量や腹痛への見識の高さから講師として招かれたこともある。
自伝『正露丸が足りない』によれば、子供の頃から腹痛をおこすことが多くあったようで「なぜ腹痛は起こるのか」という漠然とした疑問を常に抱えていた。ある日、腹痛が起こる仕組みについて詳しく書かれた本を見つけたことでさらに興味が湧き、そこから病理学を志すようになる。
青年期には晴れて東京の大学に入ることができ、そこで腹痛を主眼とした研究に没頭していたが、本人曰く「興味の薄い分野もあって、長いことやったが結局よくわからなくなった。」とのことで、中途退学後はしばらく親族に内緒で印刷会社に雇われて仕事をしていたようだ。
ある時、勤め先が文売新聞から急遽コラムを書いて欲しいと頼まれ、原がそれを引き受けた。引き受けたものの何も書き出せず、一日中うなっていたようだが「悩んだ末になんとなく書き出した一行目が、腹痛の話になっていた。」という。腹痛の話なんて一般的には面白くないし、ウケないとは思ったが「A(男)」名義で提出した。しかしその腹痛に対する思いをしたためたコラムは好評を受け、以降文売から続きを書いて欲しいという依頼を受けるようになり執筆活動を開始。
次第に文才を開花させ、A(男)名義で書き出したコラムやその後の連載に加筆しまとめ上げた書籍「ポンポンはなぜペインするのか」は大ヒットとなった。
その後も執筆活動や研究活動に勤しんでいたが、2013年に突如として原甚の逝去が報じられた。膵臓がんだったという。
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