正直、福嶋さんがかわいそうな面もあるんですよね。2010年代の出版業界で差別やヘイトについてここまで考えてかつその意見を外に表明してるの、福嶋さんくらいしかいないんですよ。だからアリーナ論という言説(と福嶋さん)だけが抵抗手段になってしまったし、参照すべき権威になってしまった。だからいまだになんらかの差別ヘイト事案が起こると福嶋さんに意見を求めるメディアが現れるし、福嶋さん以外の意見は「その他匿名」の意見としてしか扱われない。福嶋さんがいまだにアリーナ論を提唱してるのは、批判する人が業界内にいなかった、いたとしても「権威」じゃないから無視されてたのが原因だと思う。