福嶋さんの本を読んでると、私よりもずっと差別やその周辺のことに関する知識があって、だからなんでこの人こんなに「距離が遠い」のかが疑問なんですよね。その答えのひとつが「本を読める/本屋に来れるのは(知的)特権階級でもある」ということを理解してないことにあるのかも。人間というものはみな本を読めるのだ、と思ってる節がある。読めるというのは、文字通りに読めるということと、「書いてあることを正しく理解できる」という意味の読める、この両方。むしろ、ほとんどの人間は本など「読めない」し「読まない」と思うんだけどね。