除染土の再利用については、環境省の「IAEAが再利用を推奨している」とわざと誤解させるような広報を繰り返し続けていたことといい、端的に、「モラルハザード」と呼びうる、極めて質の悪い広報戦略をとってきたことは事実ではあります。
地元の高校生を宣伝に使い倒すようなことは、地元側の為政者や行政、教育機関も一緒になってこれまで行ってきたことは、すでにnoteに書きました。
リスクコミュニケーションにおいて、もっとも重要であることのひとつは「誠実さ」です。
「信頼」だと多様な概念が含まれるため、環境省が行なってきたような、詐欺的な広報でさえ、強弁できてしまいますが、「誠実さ」であれば、言い逃れはできないでしょう。
ああした詐欺的な言質を繰り返すことによって、国民をうまいこと言いくるめて、除染土再利用が本気で進むと思っているのだとすると、関係者全員、職業を詐欺師にでも変えた方がいいと思いますし、政治家であるならば落選させるべきだと思います。
こんな環境省の進め方にお墨付きを与える専門家もその「誠実さ」には疑義が抱かれて当然です。デマゴギー以外のなにものでもないのですから。