(インタビュー)戦争の犠牲、目背けずに 元内閣官房副長官補・柳沢協二さん:朝日新聞デジタル https://asahi.com/articles/DA3S15915344.html
「政策決定者は失われる命に対して臆病であるべきだとの考えに私は至りました。戦争とは、大切なひとを失う危険を誰かに負わせることだからです」
「エネルギーも食糧も自給できず、政治が内向きで国民も現状維持に流れがちな日本は、そもそも戦争を得意とする国ではありません。防衛費を増やして敵基地に届くミサイルを持つことで強くなれるかのような錯覚に陥ることは危険です」
「台湾の領土や政権を守るために自衛隊員や国民に犠牲が生じることを、日本の有権者として受け入れるのか否か。そのことを国民は考える必要があるのだと思います。そして政治家は、国民が判断するための材料を明確に提供すべきです。犠牲への想像力を欠いた勇敢さは、国を誤らせるもとだからです」