私より少し下の世代の人による発表で、的確に時代の流れをつかんでいたと思います。
その後、復興政策は、この指摘とは正反対の工場誘致の方向へ流れていったわけですが、仮に、若い世代が意思決定に影響を及ぼせていたならば、こうした時代を的確に掴んだ意見が政策に反映され、もっと現実に即した、よりよい復興政策ができただろう、と思います。
能登の人口高齢化率が非常に厳しいと思うのは、高齢者が時代に即したビジョンを持つことがそもそも難しく、また意思決定そうも高齢者ばかりになるので、仮に時代に即したビジョンが出てきても、その意見を受け入れない、ということが往々にして起こるからです。
若い世代の意見を聞け、というと、なぜか福島では「高校生」の意見ばかりになるのですが、社会経験のない高校生に現実に即した意見が持てるわけがなく、この場合きくべきは、一定程度社会経験を積んでいる、社会人となっている20代〜40代の意見だと思います。
福島や能登のように高齢化が進んでいるところでは、50代でも若手に入るかもしれません。
高齢者は、社会変化を好まない。昭和に戻りたがる傾向が自然と支配的になっている、それにあわせれば、昭和の世界に戻るしかない、ということは気をつけた方がいいと思います。